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今月の主題 血栓症と抗血栓薬 血栓症の臨床—疫学と病態
心房細動と脳塞栓—high riskとlow risk
著者: 山本啓二1 島田和幸1
所属機関: 1自治医科大学循環器内科
ページ範囲:P.711 - P.713
文献購入ページに移動●High risk groupは,リウマチ性弁膜症(特に僧帽弁狭窄症)や人工弁置換術後の患者である.
●高齢者の孤立性心房細動患者は,脳塞栓の危険が高まるため,抗凝固療法を考慮する.
●非弁膜症性心房細動における脳塞栓症の独立した危険因子は,脳塞栓症あるいは一過性脳虚血発作の既往,糖尿病歴,高血圧歴,年齢の増加(65歳以上)である.
●僧帽弁閉鎖不全は,非弁膜症性心房細動患者における塞栓発症のリスクを減少させる.
●発作性心房細動例も慢性心房細動とほぼ同様に塞栓症のリスクを有する.
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