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今月の主題 血栓症と抗血栓薬 血栓症の臨床—疫学と病態
抗リン脂質抗体症候群—血栓形成のメカニズム
著者: 鏑木淳一1
所属機関: 1東京電力病院内科
ページ範囲:P.739 - P.741
文献購入ページに移動●抗リン脂質抗体は,血栓症の後天性危険因子と考えられ,血栓症は,抗リン脂質抗体症候群における主要な臨床所見である.
●抗リン脂質抗体は,カルジオリピンなどのリン脂質のみならず,β2-グライコプロテインIなどの血漿蛋白質とも反応し,血栓症の病態に関与している.
●血栓症の病態は,プロスタサイクリン産生の低下,プロテインC活性化の低下,活性化プロテインCによる第Va因子・第Ⅷa因子不活化の抑制など多彩である.
●抗リン脂質抗体は,カルジオリピンなどのリン脂質のみならず,β2-グライコプロテインIなどの血漿蛋白質とも反応し,血栓症の病態に関与している.
●血栓症の病態は,プロスタサイクリン産生の低下,プロテインC活性化の低下,活性化プロテインCによる第Va因子・第Ⅷa因子不活化の抑制など多彩である.
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