icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina37巻5号

2000年05月発行

文献概要

今月の主題 血栓症と抗血栓薬 血栓症の臨床—診断と進歩

血栓性素因の診断へのアプローチ

著者: 川合陽子1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部中央臨床検査部

ページ範囲:P.744 - P.746

文献購入ページに移動
●45歳以下の若年者の血栓症,家族性血栓症,稀な部位の血栓症,反復する血栓症,抗凝固療法施行中の血栓症などでは,血栓性素因の検査診断を進めることが重要である.
●頻度の高い血栓性素因は,先天性ではアンチトロンビンⅢ異常症,プロテインc 異常症,プロテインS異常症であり,後天性では抗リン脂質抗体症候群である.
●血管内皮細胞の抗血栓性の破綻が易血栓性をもたらすが,内皮細胞障害の指標は少ない.
●血栓症の治療中,最も適したモニタリング検査を選択し,治療効果を評価することも大切である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?