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文献概要
今月の主題 血栓症と抗血栓薬 血栓症の臨床—治療
血栓溶解療法薬—その種類と比較
著者: 上嶋繁1 松尾理1
所属機関: 1近畿大学医学部第2生理学教室
ページ範囲:P.769 - P.772
文献購入ページに移動●血栓溶解療法薬としてプラスミノーゲンをプラスミンに活性化させるプラスミノーゲンアクチベータ(plasminogen activator:PA)が用いられている.
●ウロキナーゼ型PA(u-PA)にはフィブリン特異性がないため血栓溶解効率は悪く,全身性の線溶活性を亢進して出血傾向を招きやすい.
●組織性PA(t-PA)および一本鎖ウロキナーゼ型PA(scu-PA)にはフィブリン特異性があり,点滴静脈内投与が可能である.
●改変型t-PAの血中半減期はt-PAよりも長く,単回静脈内投与が可能である.
●血栓溶解療法は血栓溶解剤の冠動脈内投与が主流であったが,今後は静脈内投与も行われるようになるであろう.
●ウロキナーゼ型PA(u-PA)にはフィブリン特異性がないため血栓溶解効率は悪く,全身性の線溶活性を亢進して出血傾向を招きやすい.
●組織性PA(t-PA)および一本鎖ウロキナーゼ型PA(scu-PA)にはフィブリン特異性があり,点滴静脈内投与が可能である.
●改変型t-PAの血中半減期はt-PAよりも長く,単回静脈内投与が可能である.
●血栓溶解療法は血栓溶解剤の冠動脈内投与が主流であったが,今後は静脈内投与も行われるようになるであろう.
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