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雑誌目次

雑誌文献

medicina37巻6号

2000年06月発行

雑誌目次

今月の主題 症例から学ぶ水電解質・酸塩基平衡異常 総説

水電解質異常のアプローチ

著者: 内田俊也

ページ範囲:P.864 - P.868

●スポット尿,尿クレアチニン濃度,部分排泄率,バランス,体液量の評価

酸塩基平衡異常のアプローチ

著者: 奥田俊洋

ページ範囲:P.870 - P.871

●体の酸塩基平衡の調節には肺と腎が重要な働きをしている.
●H2CO3⇔H++HCO3-系は最も重要な緩衝系であり,その分析をstep by stepで行うことにより,酸塩基平衡の状態を把握できる.
●酸塩基平衡の解析に際し,生体では,最初に起きた異常が呼吸性の場合は代謝性の要素(腎)が,また代謝性の異常の場合は呼吸性の要素(肺)が代償的に働く.この代償性の反応の部分は生理的なものであり,異常ととらえるべきではない.
●生理的な代償範囲を逸脱するようなら,別の酸塩基平衡異常の合併を考える.

症例・Na代謝異常

顎下腺腫脹を伴った尿崩症

著者: 今井裕一

ページ範囲:P.872 - P.875

 【症例】71歳,男性.数ヵ月前から口渇,多飲,多尿があった.1ヵ月前から,両側顎下腺の腫脹があり入院となった.
 脈拍 93/分,血圧 100/60mmHg
 検尿:尿比重 1.002,尿浸透圧 107mOsm/kg,pH 5.2,尿蛋白(-),潜血反応(-)血液生化学:Na 147mEq/l,K 4.3mEq/l,Cl 108mEq/l,BUN 13mg/dl,Cr 0.7mg/dl,UA 3.1mg/dl,血糖108 mg/dl,血漿浸透圧 305mOsm/kg
 血中ホルモン濃度:AVP 0.6pg/ml(0.3〜3.5),ACTH 36pg/ml(9〜52),GH 0.86ng/ml(<0.42),PRL 20ng/ml(1.5〜9.7),TSH<0.4μU/ml(0.34〜3.5),FT3 2.85pg/ml(2.47〜4.34),FT4 1.15ng/dl(0.97〜1.79)

高血糖により誘発された高張性脱水

著者: 前田士郎

ページ範囲:P.876 - P.879

 【症例】50歳,男性.1979年,落馬による頭部外傷により右半身麻痺があった.1998年1月中旬より左下肢脱力が出現.2月になると脱力感は全身に拡がり,また食欲低下もあり近医受診.頭部CT検査が施行されたが異常を認めなかった.2月4日,血液検査が施行されたところ,高度の高Na血症を認めたため紹介され入院となった.当院初診時,意識障害(JCS 20〜30),瞳孔不同(右6.5mm,左4mm)を認め,皮膚および口腔内は著明に乾燥し,かなりの脱水状態であった.
 血液生化学:Na 188mEql/l,K 3.0mEq/l,Cl 143mEq/l,TP 7.8g/dl,Alb 4.2g/dl,BUN 59mg/dl,Cr 1.77mg/dl,UA 12.5mg/dl,PG 561mg/dl,HbA1c 7.4%,CPK 1,101IU/l,TC 298mg/dl,S-Osm 463mOsm/kg

SIADHを合併した肺小細胞癌

著者: 赤木良隆 ,   竹中優 ,   今井圓裕

ページ範囲:P.880 - P.884

 【症例】67歳,男性.1999年1月25日,複視が出現したため近医受診.頭部MRIにて異常を認めなかったが,低Na血症(130mEq/l)を指摘される.2月1日,低Na血症はさらに進行し(125mEq/l),入院精査するも原因不明のため3月11日当科紹介入院.経過中薬剤内服はなく,1月25日以降,特に自覚症状は認めない.
 意識清明,身長164cm,体重72kg,血圧138/82mmHg,右側頸部リンパ節触知(φ5mm),浮腫(-),Turgor正常,神経学的異常所見認めず.
 末梢血液:WBC 4,580/mm3,RBC 413×104/mm3,Hb 13.4g/dl,Ht 36.9%,Plt 18.7×104/mm3
 生化学:Na 119mEq/l,K 4.1mEq/l,C 187mEq/l,Ca 8.4mg/dl,IP 2.8mg/dl,BUN 9mg/dl,Cr O.7mg/dl,UA 1.2mg/dl,Posm 248mOsm/kgH20

心因性多飲による低Na血症

著者: 須藤博

ページ範囲:P.886 - P.889

 【症例】41歳,女性.16歳で発症した分裂病があり,この10数年は精神科病院に入院し数種類の向精神薬にて治療されていた.これまでにも大量飲水ののち頻回に嘔吐した既往がある.入院当日の朝より洗面器で大量の水を飲み続け,その後意識レベルの低下をきたした後に全身痙攣を起こした.このため近医に搬送されジアゼパムを投与された.頭部CTにて異常を認めなかったが,著明な低Na血症を認めたため紹介され,入院となった.
 身体所見:意識は傾眠状態.気管内挿管されていた.血圧:正常,発熱なし,浮腫なし.
 検査所見:Posm 235mOsm/l,Uosm 240mOsm/l,BUN 3.0mg/dl,Cr 0.6mg/dl,Na 114mEq/l,K 3.0mEq/1,Cl 83mEq/1,U-Na 102mEq/l,U-K 6mEq/l,U-Cl 83mEq/l,Ucr 8-4mg/dl
 意識障害が当初みられ,気管内挿管を行いICU管理.入院後3%食塩液を開始.Na濃度は回復したが,その後著明な血清CPKの上昇がみられたため,輸液により利尿を行い,尿量を確保した.これらにより腎機能の低下はなく経過,腎不全は回避された.入院2日後より徐々に意識レベルも回復し,4日目には意識清明となった.入院8日目に元の精神科病院に転院となった.

症例・K代謝異常

急性膵炎の治療中にみられた高K血症

著者: 林松彦

ページ範囲:P.890 - P.892

【症例】66歳,男性.40年来のアルコール摂取歴がある.前日,夕食後に上腹部痛が出現し,次第に憎悪,背部に放散し,強度の痛みとなったことから来院した.来院時血圧106/60mmHg,脈拍96/分,胸部異常所見なく,上腹部に強い圧痛と筋性防御を認め,腸雑音の低下を認めた.

糖尿病性腎症にみられた高K血症と高Cl性代謝性アシドーシス

著者: 佐々木環 ,   柏原直樹

ページ範囲:P.894 - P.897

 【症例】73歳,男性.40年来の糖尿病歴があり,10年前より蛋白尿と高血圧症を認め近医にて内服治療が開始された.1年前より蛋白尿の増悪と腎機能低下が認められ,精査目的で紹介入院となった.血圧190/100mmHg,眼底は福田分類A-1期.
〈入院時〉
 血液生化学:Na 142mEq/l,K 5.9mEq/l,Cl 112mEq/l,Posm 298mOsm/kg,Cr 2.05mg/dl,BUN 40mg/dl,UA 7.8mg/dl
 動脈血血液ガス:pH 7.346,PCO2 32.0mmHg,HCO3- 18.0mEq/l
 尿所見:蛋白尿(3+),糖(1+),潜血(±),沈渣:赤血球 20〜30/HPF,穎粒円柱が認められる.
 尿電解質:Na 90mEq/l,K 10mEq/l,Cl 75mEq/l,Uosm 374mOsm/kg
 内分泌:PRA 0.1ng/ml/hr未満(0.2〜2.7ng/ml/hr),aldosterone 23pg/ml(29.9〜159pg/mの,cortisol 4.5μg/dl(2.7〜15.5μg/dl)

脱水を伴った低K血症

著者: 竹村浩幸 ,   中村雄二

ページ範囲:P.898 - P.901

 【症例】56歳の小柄な痩身の女性.約10年前より慢性C型肝炎を指摘され,近医でグリチルリチン(強力ネオミノファーゲンC®)の静注を定期的に受けていた.低K血症が認められたため経口K製剤,K保持性利尿薬を併用していたが,しばしば血清K値が2mEq/l程度まで低下し,入院による塩化カリウムの点滴静注を何度も繰り返していた.低K血症精査およびインターフェロンによる慢性C型肝炎治療のため当院紹介入院となった.
 身長 152cm,体重 34.4kg,血圧 98/70mmHg(臥位),78/40mmHg(坐位)
 血液生化学:BUN 20mg/dl,Cr 0.6mg/dl,UA 9.0mg/dl,Na 130mEq/l,K 3.1mEq/l,CI 96mEq/l,Ca 10.3mg/dl,IP 4.0mg/dl,Mg 1.8mg/dl
 血液ガス:pH 7.460,Pco2 36.6mmHg,Po2 100.0mmHg,HCO3- 26.3mEq/l,BE +3.2mmol/l
 内分泌:血漿レニン活性 48.6ng/ml/h,血漿アルドステロン 38.0ng/dl
 尿生化学(尿量 1,000ml/日):U-Na 75mEq/l,U-K 23.2mEq/l,U-Cl 64mEq/l,U-Cr 55mg/dl,FENa 0.7%,FEK 21%,NAG 2.1U/l
 尿定性:SG 1.010,pH 5.0,尿沈渣:所見なし

原発性アルドステロン症と副腎腫瘍

著者: 原田早苗 ,   武田和夫 ,   中川雅夫

ページ範囲:P.902 - P.906

 【症例】35歳,男性.身長176cm,体重75kg.数年前より高血圧を指摘されていたが,今年の会社の健診にて200/110mmHgの高血圧を認め近医に紹介された.最近下肢の脱力を自覚している.血液・尿検査では以下に示す異常を認めた.さらに腹部CTにて,右副腎に径2.0cmの腫瘍を認めた(図1).
生化学:Na 145mEq/l,K 3.1mEq/l,Cl 105mEq/l,尿中Na 226mEq/l,尿中K 41.8mEq/l
内分泌:PRA 0.4ng/ml/hr,PAC 31.3ng/dl,norepinephrine 0.14ng/ml,epinephrine<0.01ng/ml,dopamine<0.02ng/ml,cortisol 2.0μg/dl

低K血症による四肢の脱力を認めた症例

著者: 岸田雅之 ,   大石徹也 ,   愼野博史

ページ範囲:P.907 - P.910

 【症例】15歳,女性.7歳時から低K血症があり,塩化カリウム(スローケー®)3,600mg/日内服.1年前から服薬を中止していたが,四肢の脱力発作を繰り返し,来院.3人兄弟の次男が低K血症で治療中.血圧96/56mmHg,脈拍80/min整,下腿浮腫なし.
 生化学:TP 7.31g/dl,Alb 4.54g/dl,Na 139mmol/l,K 216mmol/l↓,C 198mmol/l↓,Ca 9.4mg/dl,IP 3.8mg/dl,Mg 3.0mg/dl,UN 12.4mg/dl,Cr 0.91mg/dl,UA 4.8mg/dl,pH 7.53↑,PaCO2 38.3mmHg,PaO2 113.0mmHg,SaO2 98.6%,HCO3- 31.8mmol/l↑,PRA 15.7ng/ml/h↑(0.3〜2.9),aldosterone 312.3pg/ml↑(35.7〜240.0)
 尿所見:尿潜血(-),尿蛋白(-),Na 3.0g/日↓(4.0〜8.0),K 2.7g/日(23.1mEq/l)↑(1.5〜2.5),C 16.0g/日(6.0〜12.0),Ca 0.4g/日(0.1〜0.4),IP 0.4g/日(0.3〜2.2)

シンナー中毒症と低K血症

著者: 西田秀美 ,   奥田誠也

ページ範囲:P.911 - P.913

【症例】23歳,男性.以前よりシンナー吸引の習慣があった.量は不明だがシンナーを吸引後に急に歩行不能となり,救急車にて近医に受診,四肢の筋力の低下と呼吸困難が改善しないため当院に転院となった.
 〈入院時検査〉
 BUN 11.6mg/dl,Cr 1.1mg/dl,Na 134mEq/l,K 1.5mEq/l,Ca 8.6mg/dl,P 1.0mg/dl,Mg 2.5mEq/l,TP 7.7g/dl,Alb 4.3g/dl,CK 14,347U/l,尿中BMG 49,144μg/l,血清ミオグロビン 4,100ng/ml,尿中ミオグロビン 5,600ng/ml,尿中馬尿酸 5.0g/l,pH 7,235,PCO2 37.3mmHg,HCO3 16.0mEq/l
 入院後,呼吸状態が悪化し,pH 7.101,PCO2 86.4mmHg,HCO3 25.7mEq/lとなったため気管内挿管を行い,呼吸管理を行った.

症例・Ca・P代謝異常,その他

大量飲酒家にみられた低Mg血症

著者: 香取秀幸 ,   竹本文美 ,   山田明

ページ範囲:P.914 - P.917

 【症例】38歳,男性.1週間ほど前から急に腰が立たなくなり,食べ物をとりに身体を動かすこともできなくなった.その3日後からあまりに口渇が強くなったため風呂場の水を飲んだところ,下痢が出現.母親が異常に気づき救急車で来院.高校生時より飲酒を始め,連続飲酒が続いていた.飲酒は日本酒換算で7合/日.
 身長164cm,体重50.5Kg,体温36.5℃,血圧110/70mmHg,脈拍60/min,意識:アルコール離脱に伴うせん妄状態,皮膚:緊張低下,胸部・腹部:特記すべきことなし
 検査所見:表1

意識障害,ショックを認めた著明な高Ca血症

著者: 菅原壮一 ,   鈴木洋通

ページ範囲:P.919 - P.921

 【症例】71歳,女性.主訴:意識障害.現病歴:1995年5月中旬,口渇を認めるようになる.5月24日には食欲低下と嘔気出現し,症状が改善しないため前医入院となる.入院時検査で著明な高Ca血症を認めたためエルシトニン投与を行ったが,意識障害と血圧低下を呈したため,6月28日当院転院となった.
 家族歴:父-胃癌,兄-高血圧,姉-糖尿病.
 既往歴:子宮筋腫で子宮全摘出術,輸血歴あり.
 生化学:GOT 55IU/l,GPT 50IU/l,LDH 318IU/l,ALP 268IU/l,TP 7.2mg/dl,Alb 3.1g/dl,Cr 2.3mg/dl,BUN 68mg/dl,UA 10.7mg/dl,Na 146mEq/l,K 3.3mEq/l,Cl 103mEq/l,Ca 20.4mg/dl,IP 2.4mg/dl
 尿中生化学:U-Na 55mEq/l,U-K 25mEq/l,U-Cl 45mEq/l,U-Ca 13mg/dl,U-IP 17mg/dl
 内分泌:C-PTH 6.3ng/ml(1.3ng/dl以下),m-PTH 36,858pg/ml(180〜560pg/ml),intact-PTH 381pg/ml(10〜65pg/ml),intact-PTHrP 1.7pg/ml(1.1pg/ml以下)

筋肉内腫瘤を伴った長期血液透析患者の高Ca血症

著者: 塚本雄介

ページ範囲:P.922 - P.925

 【症例】57歳,男性.1979年に慢性糸球体腎炎による慢性腎不全のため血液透析を導入.80年代には活性型ビタミンD3剤および水酸化アルミニウムゲルを服用していた.80年代後半からリン吸着剤は沈降炭酸カルシウム剤に変更された.1992年12月頃から上背部と腎部に皮下腫瘤を自覚,腫瘤は弾性硬で軽度圧痛を伴い次第に増大した.1993年3月,さらに鼠径部のリンパ節腫脹と軽度発熱に伴い血清Ca濃度が11.0〜13.5mg/dlと上昇した.活性型D3剤とCa剤は中止されたが,血清Ca濃度は低下しなかった.皮下腫瘤は,CT所見および生検によりサルコイド結節およびそれに伴う異所性石灰化と判明した(図1).中手骨および頭蓋骨X線では骨膜下吸収像は見られない.

糖尿病性腎不全に認められた低Ca血症

著者: 杉崎徹三

ページ範囲:P.926 - P.927

 【症例】58歳,男性(会社員).既往歴には特記すべきことなし.20年前より糖尿病に罹患.血糖のコントロールは不良であった.約10年前より蛋白尿が出現,7〜4g/日であった.最近の全身倦怠感,食欲減退,体重増加の精査のため腎臓内科来院.全身の掻痒,下肢のつれを認めた(長期間の臨床経過は図1参照).
 血圧 168/94mmHg
 血液生化学:TP 5.6g/dl,Alb 2g/dl,空腹時血糖 120mg/dl,Na 130mEq/l,K 6mEq/l,Cl 94mEq/l,Ca 6mg/dl,P 6mg/dl,Mg 3mEq/l,BUN 40mg/dl,Cr 3.0mg/dl,UA 8mg/dl,Ccr 18m/l分
 血液:RBC 280×104/mm3,Hb 9g/dl,Ht 23%
 尿生化学:尿蛋白 4.5g/日,尿糖 5g/日,u-Na 180mEq/日,u-K 20mEq/日,u-Cr 0.8mg/dl,FENa 3.0%
 血中ホルモン濃度:intact PTH200pg/ml,1,25-(OH)2D3*濃度 10pg/ml(27.5〜68.7pg/ml)
(*簡易カラム-RRA法による)

透析患者にみられた高P血症

著者: 石村栄治 ,   山田真介 ,   森井浩世

ページ範囲:P.928 - P.932

 【症例】29歳,男性.小学校5年時に血尿・蛋白尿を指摘されたが,放置.21歳時に腎不全を指摘され,22歳時に血液透析導入.その後,週3回の維持透析をしていた.暴飲暴食が多く食事療法は十分でなく,炭酸カルシウム3g/日内服中であったが,しばしば高P血症を指摘されており,また透析除水量も多かった(ドライウェイト60kg,除水量4,000〜5,000ml).28歳時より肘関節痛がみられ,腰痛,踵痛など全身の骨・関節痛が増悪し,全身の皮膚掻痒感がみられた.高PTH(副甲状腺ホルモン)血症,高ALP(アルカリホスファターゼ)血症がみられ,ビタミンDパルス治療(1,25(OH)2D33μg週2回内服)が施行された.しかし,治療効果は不十分であり,高P血症,異所性石灰化(関節周囲,四肢動脈ほか,図1)がみられ,副甲状腺摘出術の検討にて入院となった.
 血液検査:TP 5.4g/dl,Alb 3.4g/dl,ALP 320IU/l,Na 142mEq/l,K 5.8mEq/l,Cl 105mEq/l,Ca 10.2mg/dl,P 8.9mg/dl,中間部PTH(HS-PTH)214,000pg/ml,intact PTH 829pg/ml
 副甲状腺エコー:4腺の腫大を認める(右上15.1×8.1mm,右下20.8×12.7mm,左上9.2×5.2mm,左下17.2×10.8mm)

Fanconi症候群と低P血症

著者: 米村克彦

ページ範囲:P.934 - P.936

 【症例】60歳,主婦.十二指腸潰瘍で近医通院中であったが,1995年12月に初めて尿蛋白と尿糖を指摘された.一日尿蛋白は0.6〜1.0gであり,空腹時血糖は90mg/dl,75g糖負荷試験も正常であり腎性糖尿と診断された.1997年10月頃から下肢の関節痛が出現するようになり,1998年6月より,一日尿蛋白が2.0g,尿糖は30g,血液生化学検査にてAl-Pase高値と低P血症も出現したため,精査・加療目的にて当科紹介入院となった.入院時検査成績を示す.

頭痛薬と高Cl血症

著者: 前田益孝 ,   小林隆彦 ,   椎貝達夫

ページ範囲:P.938 - P.939

 【症例】33歳,女性(主婦).20歳頃から頭痛あり,最近増悪したため,3日前より常用薬であるサリドンエース®20錠/日を内服した.しかし,頭痛の改善なく,前日より悪心・嘔吐もあり,来院した.
 血液生化学:TP 6.7g/dl,Alb 4.3g/dl,Na 141mEq/l,K 3.4mEq/l,Cl 164mEq/l(再検にて171mEq/l),Ca 9.2mg/dl,P 3.Omg/dl
 血液ガス:pH 7.408,Paco240.6mmHg,Pao295.2mmHg,HCO3 25.OmEq/l,BE O.4mEq/l
 *サリドンエース®の成分(1錠中):エテンザミド250mg,アセトアミノフェン110mg,プロムワレリル尿素100mg,無水カフェイン25mg,常用量:4錠/日まで

症例・酸塩基平衡異常

肝硬変,糖尿病に伴った乳酸アシドーシス

著者: 土谷健 ,   渡辺由香 ,   二瓶宏

ページ範囲:P.940 - P.943

【症例】65歳,男性.肝硬変,糖尿病(インスリン治療中)にて近医に通院していたが,次第に腹水の消長がみられるようになった.今回,感冒を契機に食思不振,発熱,呼吸因難を訴え当科に入院となった.
 現症:多呼吸の状態,血圧 92/50mmHg,体温 38.9℃
 生化学:TP 5.2g/dl,AST 41KU,ALT 50KU,LDH 396IU/l,BUN 39.2mg/dl,Cr 2.8mg/dl,Na 129mEq/l,K 7.5mEq/l,Cl 95rnEq/l,血糖 202mg/dl,CRP 19.1mg/dl
 血液ガス:pH 7.204,PO2 85.1mmHg(FiO2 30%),PCO2 22.5mmHg,HCO3- 9.3mEq/l,BE-19-5
 尿検査:蛋白 1.0g/日,尿中ケトン体(-)
 血算,凝固系検査:WBC 15,100/mm3,RBC 279×104/mm3,Hb 8.9g/dl,Plt 12.1×104/mm3,TT 38.0%,APTT 143sec
 特殊検査:アンモニア 109μg/dl,HbA1c 9.3%,乳酸 122.6mg/dl,ピルビン酸 6.4mg/dl,乳酸/ピルビン酸 19

脱力,口腔内および眼の乾燥感を伴った代謝性アシドーシス

著者: 武藤重明

ページ範囲:P.944 - P.948

 【症例】51歳,女性(主婦).5年前より口腔内乾燥感,3年前より両眼の異物感・乾燥感を自覚していた.半年前に腹痛のため近医を受診した際,右腎結石を指摘されている.2日前より四肢に力が入らなくなった.下痢の既往はない.血圧は130/82mmHg.四肢の筋力低下は左右対称性で知覚障害はなかった.病的反射もみられなかった.
末梢血液:WBC 6,800/mm3,RBC 411×104/mm3,Hb 11.9g/dl,Ht 36.9%,Plt 19.2×104/mm3,ESR 40mm/lhr
 血清生化学:TP 7.1mg/dl(アルブミン51.8%,α1-グロブリン2.5%,α2-グロブリン6.8%,β-グロブリン7.8%,γ-グロブリン31.0%),CRP O.1mg/dl,BUN 11mg/dl,Cr O.9mg/dl,UA 3.5mg/dl,Na 143mEq/l,K 2.7mEq/l,Cl 115mEq/l,Ca 8.4mg/dl,Mg 2.6mg/dl,P 3.Omg/dl,GOT 18mU/ml,GPT 12mU/ml,ALP 258mU/ml,

大量嘔吐をきたした幽門狭窄例

著者: 松尾清一 ,   藤田芳郎 ,   伊藤恭彦

ページ範囲:P.949 - P.951

 【症例】16歳,男性(高校生).3年前,腹痛・嘔吐の出現で十二指腸潰瘍を診断され,内服治療で軽快.半年前より再度嘔吐出現.最近嘔吐の頻度が増加していたところ,昼食中突然下肢上肢の筋硬直が出現したため救急外来受診.
 血圧 106/60mmHg,脈拍 94/分・整.
 血液生化学:Na 132mEq/l,BUN 46.0mg/dl,K 2.5mEq/l,Cr 4.5mg/dl,Cl 61.5mEq/l,UA 13.2mg/dl,pH 7.57,PaCO2 41.5mmHg,HCO3- 37.6mEq/l
 尿生化学:U-pH 8.0,U-Na 54mEq/l,U-K 52mEq/l,U-Cl 2mEq/l
 血中ホルモン濃度:血漿レニン活性 23ng/ml/hr,アルドステロン 250pg/ml

甘草による低K血症と代謝性アルカローシス

著者: 洞和彦 ,   小山貴之

ページ範囲:P.952 - P.955

 【症例】79歳,女性.6年前より慢性肝炎(C型)のため漢方薬(小柴胡湯®)の投与を受けていた.半年前より小柴胡湯®に加え,グリチルリチン(甘草)の内服と週2回の強力ネオミノファーゲンC®の静注が近医で行われるようになった.その後血圧が上昇し,カルシウム拮抗剤が処方されていた.3週間ほど前より全身倦怠感,脱力感,四肢のしびれ,口渇,頻尿が出現.さらに両足のもつれ,起立障害,意識障害をきたしたため救急車で当院へ転送された.なお入院当日まで経口摂取は可能てあった.
 血圧182/94mmHg,脈拍82/分,意識混濁,貧血なし,心肺異常なし,筋萎縮なし,浮腫なし,Turgor正常.

症例・疾患と水電解質異常

糖尿病に合併した低Na血症

著者: 永路正明 ,   加藤哲夫 ,   渡辺毅

ページ範囲:P.956 - P.959

 【症例】68歳,男性.高血糖,低Na血症を指摘され紹介された.48歳から尿糖を指摘されたが放置していた.随時血糖421mg/dl,Na 124mEq/lであり,高血糖に対してグリベンクラミド(ダオニール®)の投与を開始するとともに,低Na血症の精査目的に入院となった.
 血圧124/74mmHg,脈拍86/分,尿量1,400m/l日,口腔粘膜乾燥なし.
 血液生化学:Na 129mEq/l,K 4.5mEq/l,Cl 93mEq/l,UN 14mg/dl,Cr O.7mg/dl,UA 2.9mg/dl,TP 6.6g/dl,TC 154mg/dl,TG 65mg/dl,Posm 263mOsm/kg H20,空腹時血糖118mg/dl
 尿生化学:U-Na 36mEq/l,U-K 16mEq/l,U-CI 42mEq/l,Uosm 221mOsm/kg H20
 内分泌:PRA 1.8ng/ml/h,aldosterone<25pg/ml,ACTH 22pg/ml,cortisol 12μg/dl,arginine vasopressin(ADH)0.5pg/ml,TSH 1.2μU/ml,free T41.2ng/dl,hANP12pg/ml

慢性腎不全—透析導入期の水電解質異常

著者: 山本裕康 ,   細谷龍男

ページ範囲:P.960 - P.963

 【症例】46歳,男性.32歳時に健康診断にて血尿.蛋白尿を指摘されるも放置.38歳時より高血圧にて降圧薬(Ca拮抗剤)内服治療が開始される.この時期,夜間に3〜4回の排尿と口渇感を認めていた.3ヵ月前より,息切れ・食欲低下・筋痙攣・下腿浮腫が出現.1週間前から,嘔気・両下腿灼熱感・臥位にて呼吸苦を自覚するようになり緊急入院となった.直ちにループ利尿剤の投与と少量のドパミンを併用したが,尿量の増加は得られず,徐々に全身状態の悪化を認め,第2病日より血液透析を開始した.
 身体所見:身長172cm,体重76kg,血圧186/102mmHg,両下肺野にて湿性ラ音聴取,頸静脈怒張,腹部にて肝2横指触知,両下腿浮腫(+),手指振戦(+),深部腱反射充進(+)

心不全の治療と電解質バランス

著者: 原田昌樹 ,   斎藤能彦 ,   中尾一和

ページ範囲:P.964 - P.968

 【症例】66歳,女性.2年ほど前から動悸,労作性呼吸困難を自覚するようになり,近医にて利尿剤の投与を受けていた.2週間前から同症状が増強し同医を受診したところ,心エコー検査にて左心室の拡張と収縮低下を指摘され,精査・加療目的にて当院に入院となった.
 身体所見:151cm,40kg.血圧 90/74mmHg,HR 118/min(不整),呼吸数28/min,体温36.6℃.胸部聴診にて汎収縮期雑音3/VIを聴取.III音も認める.中・下肺野でラ音を聴取.両下肢に浮腫(+).
 末梢血液:WBC 9,400/mm3,Hb 18.2g/dl,Plt 14.9×104/mm3
 血液生化学:GOT 30IU/l,GPT 16IU/l,LDH 394IU/l,ALP 332IU/l,CPK 171IU/l,T-Bil 2.9mg/dl,Cr 0.9mg/dl,BUN 20mg/dl,Glu 111mg/dl,CRP 4.2mg/dl,Na 129mEq/l,K 3.6mEq/l,Cl 91mEq/l,ANP 1,602pg/ml,BNP 1,181pg/ml

急速な利尿を機に意識障害を起こした肝硬変

著者: 余心漢 ,   榎本信幸 ,   丸茂文昭

ページ範囲:P.970 - P.973

【症例】68歳,女性.8年前にC型肝炎ウイルスによる肝硬変と診断された.1ヵ月前より腹部膨満と全身浮腫が出現したため,近医に入院した(図1-①).
 血液生化学:TP 6.3g/dl,BUN 16mg/dl,Alb 2.8g/dl,Cr 0.7mg/dl,Na 134mEq/l,ALT 128IU/l,K 4.2mEq/l,AST 731U/l,Cl 101mEq/l,NH3 38μg/dl
 動脈血ガス(room air):pH 7.506,PaCO2 31.4Torr,PaO2 95Torr,HCO3 23mmol/l
 非代償期肝硬変に伴う浮腫・腹水貯留および呼吸性アルカローシスと診断し,安静臥床とスピロノラクトン(アルダクトン®)25mg/日で治療を開始,反応が認められないためフロセミド(ラシックス®)の併用が開始された.7日間で体重が約10kg減少し浮腫・腹水のほぼ完全な消失がみられたが,低Na・低K血症が出現し,第9病日より俳徊や羽ばたき振戦が出現した.第10病日に傾眠傾向を呈した(図1-②).

悪性腫瘍に伴う水電解質異常

著者: 槙田紀子 ,   宮川博 ,   藤田彰

ページ範囲:P.974 - P.977

 【症例】58歳,女性.18年前より慢性腎不全で維持透析中.1999年3月17日,右鼠径部リンパ節生検で悪性リンパ腫(非ホジキンリンパ腫diffuse large B cell type)と診断.画像所見上,腹腔・骨盤内にリンパ節腫大著明.4月13日の透析後よりTHP-COP療法〔BSA 1.39m2,THP 70 mg(day 1),CPA 950 mg(day 1),VCR 1.9 mg(day 1),PSL 55 mg(day 1〜7)を開始した.

利尿薬投与時の水電解質異常

著者: 野々口博史 ,   冨田公夫

ページ範囲:P.978 - P.981

 【症例】72歳,男性.浮腫および体重増加で受診.尿蛋白4〜8g/日,血清アルブミン1.7g/dlにて,ネフローゼ症候群と診断.腎生検の結果,膜性腎症状と診断.プレドニゾロン投与を行うも,尿蛋白の減少みられず.フロセミド(ラシックス®)80 mg/日,スピロノラクトン(アルダクトンA®)25mg/日投与するも,浮腫のコントロール不良.
 血圧 126/72mmHg,下腿浮腫著明.
 血液生化学:TP 3.4g/dl,Alb 1.7g/dl,BUN 14.2mg/dl,Cr 0,87mg/dl,Na 136mEq/l,K 4.4mEq/l,Cl 98mEq/l
 尿生化学:Uosm 251mOsm/kg,Ccr 76.8ml/min,U-Na 112mEq/日,U-K 52mEq/日,U-Cl 128mEq/日,U-TP 8.5g/日,UV 1,200m/l日

著明な浮腫を伴うネフローゼ症候群

著者: 柏木哲也 ,   飯野靖彦

ページ範囲:P.982 - P.985

 【症例】24歳,女性,会社員.
 主訴:浮腫,体重増加,尿量減少
 既往歴:特記すべきことなし
 現病歴:会社の健診で異常を指摘されたことはない.1ヵ月前より尿が泡立つような気がしていた.10日前より起床時に眼瞼がはれぼったくなり,1週間前より下肢のむくみが気になるようになった.体重は6kg増加していた.尿の回数も減り心配になり近医受診.検尿にて尿蛋白3+,1,000mg/dlと蛋白尿を認め,精査加療目的にて当科紹介受診となる.
 入院時現症:身長160cm,体重56kg,眼瞼と両下腿に浮腫あり.血圧130/70,脈拍70/分・整,胸部聴打診にて胸水+,腹部所見では軽度膨満し腹水の存在を疑わせる.
 末梢血液:WBC 8,000/μl,Hb 14.4g/dl,Ht 45.5%,Plt 14.1×104/μl
 血液生化学:Na 135mEq/l,K 3.6mEq/l,Cl 102mEq/l,Ca 8.0mg/dl,P 1.9mg/dl,Cr 0.5mg/dl,BUN 20mg/dl,UA 7.5mg/dl,TP 4.6g/dl,Alb 1.7g/dl,TC 500mg/dl

脱水の病態と治療

著者: 太田昌宏 ,   木村時久 ,   伊藤貞嘉

ページ範囲:P.986 - P.992

1.高張性脱水
【症例】58歳,女性.健忘,全身倦怠感を自覚,頭部MRIにて鞍上部に腫瘍を指摘され,脳外科にて腫瘍摘出術施行.術後,尿量の増加とともに著明な高Na血症を呈し,当科転科となった.
生化学:Na 172mEq/l,K 4.0mEq/l,Cl 130mEq/l,BUN 15mg/dl,Cr 0.9mg/dl,UA 7.4mg/dl,Posm 326mOsm/kg,Uosm 353mOsm/kg,UNa 19mEq/l,UK 58mEq/l

座談会

私ならこうアプローチする—ベッドサイドでみる水電解質異常

著者: 今井裕一 ,   須藤博 ,   竹中優 ,   内田俊也

ページ範囲:P.993 - P.1004

 内田(司会) 本日は,「水電解質異常に遭遇したとき,ベッドサイドでどのようにアプローチして解決するか」について,現在ご活躍中の先生方にお話しいただきたいと思います.
 水電解質異常は古くて新しいテーマで,学問的な進歩としては分子生物学的知識を駆使するようになりましたが,臨床的にはそれほど大きな変化はありません.にもかかわらず,水電解質異常を得意とする先生方はかなり少ないのが現状だと思います.そこで,本日は「どうすれば隠れていた病態が明らかになってくるか」という点を若い先生方に教える気持ちで,ディスカッションしていただきたいと思います.

理解のための29題

ページ範囲:P.1005 - P.1010

カラーグラフ 病原微生物を見る・10

Helicobacter pylori

著者: 福田能啓 ,   坂上隆 ,   下山孝

ページ範囲:P.1029 - P.1033

発見の経緯
 胃酸が分泌されるので胃内には細菌は生息しないと考えられていた.オーストラリアのR.Warrenは,胃粘膜の生検組織を顕微鏡で観察しているうちに細菌感染と関連がありそうなことに気がつき,当時,研修医であったB.Marshallに胃粘膜組織を培養するように命じた.
 この細菌は通常の細菌とは異なり,2〜3日間の培養期間ではコロニー形成がみられず,なかなか培養に成功しないでいた.B.Marshallは培地を孵卵期のなかに忘れたまま,うっかりイースターの休暇に入ってしまった.ところが,休暇が終わって研究室に戻ってみて初めて,そこにこの菌のコロニーを発見し培養に成功した(1983年).

連載

目でみるトレーニング

ページ範囲:P.1023 - P.1028

図解・病態のメカニズム 胃疾患・8

NSAID起因性胃病変

著者: 荒川哲男 ,   樋口和秀 ,   藤原靖弘

ページ範囲:P.1035 - P.1039

 非ステロイド系抗炎症剤(NSAID)が胃粘膜傷害を高頻度に惹起することは,臨床的にも実験的にも証明されている.NSAID長期服用者における胃潰瘍有病率は15〜20%とされており,NSAID非服用者のそれに比し7〜9倍高い1).一方,十二指腸潰瘍はといえば,NSAID長期服用者で有病率が2%程度であるから,胃潰瘍よりはリスクが低い.NSAIDによる粘膜傷害が酸依存性であり,また酸性下に吸収されることが十二指腸潰瘍より胃潰瘍のリスクを高めている理由かもしれない.NSAIDは,胃粘膜防御機構の円滑な営みを中心的に支えるプロスタグランディン(PG)の産生を阻害するため,これがメインの機序であると考えられている.ここでは,その機序をさらに詳細に考えるとともにその対策を論じてみたい.

演習 胸部X線写真の読み方—肺疾患篇・8

胸痛と呼吸困難を訴える20歳の女性

著者: 山本彰 ,   山本博人

ページ範囲:P.1017 - P.1022

Case
 症例:20歳,女性.
 主訴と経過:2ヵ月ほど前より,時おり咳込むことがあった.朝方より突然に右胸痛と呼吸苦が出現し,近医受診の後,紹介となった.来院時に撮影された胸部単純写真正面像とその拡大像を図1a, bに示す.

基本情報

medicina

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1189

印刷版ISSN 0025-7699

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