文献詳細
文献概要
今月の主題 症例から学ぶ水電解質・酸塩基平衡異常 総説
酸塩基平衡異常のアプローチ
著者: 奥田俊洋1
所属機関: 1東京大学保健センター内科
ページ範囲:P.870 - P.871
文献購入ページに移動●体の酸塩基平衡の調節には肺と腎が重要な働きをしている.
●H2CO3⇔H++HCO3-系は最も重要な緩衝系であり,その分析をstep by stepで行うことにより,酸塩基平衡の状態を把握できる.
●酸塩基平衡の解析に際し,生体では,最初に起きた異常が呼吸性の場合は代謝性の要素(腎)が,また代謝性の異常の場合は呼吸性の要素(肺)が代償的に働く.この代償性の反応の部分は生理的なものであり,異常ととらえるべきではない.
●生理的な代償範囲を逸脱するようなら,別の酸塩基平衡異常の合併を考える.
●H2CO3⇔H++HCO3-系は最も重要な緩衝系であり,その分析をstep by stepで行うことにより,酸塩基平衡の状態を把握できる.
●酸塩基平衡の解析に際し,生体では,最初に起きた異常が呼吸性の場合は代謝性の要素(腎)が,また代謝性の異常の場合は呼吸性の要素(肺)が代償的に働く.この代償性の反応の部分は生理的なものであり,異常ととらえるべきではない.
●生理的な代償範囲を逸脱するようなら,別の酸塩基平衡異常の合併を考える.
掲載誌情報