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文献詳細

雑誌文献

medicina37巻6号

2000年06月発行

文献概要

今月の主題 症例から学ぶ水電解質・酸塩基平衡異常 症例・Ca・P代謝異常,その他

意識障害,ショックを認めた著明な高Ca血症

著者: 菅原壮一1 鈴木洋通1

所属機関: 1埼玉医科大学腎臓内科

ページ範囲:P.919 - P.921

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 【症例】71歳,女性.主訴:意識障害.現病歴:1995年5月中旬,口渇を認めるようになる.5月24日には食欲低下と嘔気出現し,症状が改善しないため前医入院となる.入院時検査で著明な高Ca血症を認めたためエルシトニン投与を行ったが,意識障害と血圧低下を呈したため,6月28日当院転院となった.
 家族歴:父-胃癌,兄-高血圧,姉-糖尿病.
 既往歴:子宮筋腫で子宮全摘出術,輸血歴あり.
 生化学:GOT 55IU/l,GPT 50IU/l,LDH 318IU/l,ALP 268IU/l,TP 7.2mg/dl,Alb 3.1g/dl,Cr 2.3mg/dl,BUN 68mg/dl,UA 10.7mg/dl,Na 146mEq/l,K 3.3mEq/l,Cl 103mEq/l,Ca 20.4mg/dl,IP 2.4mg/dl
 尿中生化学:U-Na 55mEq/l,U-K 25mEq/l,U-Cl 45mEq/l,U-Ca 13mg/dl,U-IP 17mg/dl
 内分泌:C-PTH 6.3ng/ml(1.3ng/dl以下),m-PTH 36,858pg/ml(180〜560pg/ml),intact-PTH 381pg/ml(10〜65pg/ml),intact-PTHrP 1.7pg/ml(1.1pg/ml以下)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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