icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina37巻6号

2000年06月発行

今月の主題 症例から学ぶ水電解質・酸塩基平衡異常

症例・酸塩基平衡異常

肝硬変,糖尿病に伴った乳酸アシドーシス

著者: 土谷健1 渡辺由香2 二瓶宏1

所属機関: 1東京女子医科大学第4内科 2嬉泉病院

ページ範囲:P.940 - P.943

文献概要

【症例】65歳,男性.肝硬変,糖尿病(インスリン治療中)にて近医に通院していたが,次第に腹水の消長がみられるようになった.今回,感冒を契機に食思不振,発熱,呼吸因難を訴え当科に入院となった.
 現症:多呼吸の状態,血圧 92/50mmHg,体温 38.9℃
 生化学:TP 5.2g/dl,AST 41KU,ALT 50KU,LDH 396IU/l,BUN 39.2mg/dl,Cr 2.8mg/dl,Na 129mEq/l,K 7.5mEq/l,Cl 95rnEq/l,血糖 202mg/dl,CRP 19.1mg/dl
 血液ガス:pH 7.204,PO2 85.1mmHg(FiO2 30%),PCO2 22.5mmHg,HCO3- 9.3mEq/l,BE-19-5
 尿検査:蛋白 1.0g/日,尿中ケトン体(-)
 血算,凝固系検査:WBC 15,100/mm3,RBC 279×104/mm3,Hb 8.9g/dl,Plt 12.1×104/mm3,TT 38.0%,APTT 143sec
 特殊検査:アンモニア 109μg/dl,HbA1c 9.3%,乳酸 122.6mg/dl,ピルビン酸 6.4mg/dl,乳酸/ピルビン酸 19

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら