文献詳細
今月の主題 症例から学ぶ水電解質・酸塩基平衡異常
症例・疾患と水電解質異常
文献概要
【症例】46歳,男性.32歳時に健康診断にて血尿.蛋白尿を指摘されるも放置.38歳時より高血圧にて降圧薬(Ca拮抗剤)内服治療が開始される.この時期,夜間に3〜4回の排尿と口渇感を認めていた.3ヵ月前より,息切れ・食欲低下・筋痙攣・下腿浮腫が出現.1週間前から,嘔気・両下腿灼熱感・臥位にて呼吸苦を自覚するようになり緊急入院となった.直ちにループ利尿剤の投与と少量のドパミンを併用したが,尿量の増加は得られず,徐々に全身状態の悪化を認め,第2病日より血液透析を開始した.
身体所見:身長172cm,体重76kg,血圧186/102mmHg,両下肺野にて湿性ラ音聴取,頸静脈怒張,腹部にて肝2横指触知,両下腿浮腫(+),手指振戦(+),深部腱反射充進(+)
身体所見:身長172cm,体重76kg,血圧186/102mmHg,両下肺野にて湿性ラ音聴取,頸静脈怒張,腹部にて肝2横指触知,両下腿浮腫(+),手指振戦(+),深部腱反射充進(+)
掲載誌情報