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文献詳細

雑誌文献

medicina37巻7号

2000年07月発行

文献概要

今月の主題 ブレインアタック Brain attack 脳卒中の病態を理解するための基礎知識

脳虚血と再灌流障害,脳浮腫

著者: 秋山久尚12 北井則夫13

所属機関: 1北里大学医学部内科(神経) 2多摩丘陵病院神経内科 3北井クリニック

ページ範囲:P.1052 - P.1056

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 ●脳血流量の高度な減少により,酸素代謝が維持不可能となった状態が脳虚血と呼ばれる病態で,脳血流量により脳組織機能障害と細胞膜機能障害が認められる.この2つの障害間に脳虚血の可及的な改善により脳組織機能障害の回復が期待できるischemic penumbra領域が考えられている.
●脳血流の再灌流は生じているが,神経症候の増悪をみる病態を脳虚血/再灌流障害(ischemia/reperfusion injury)と呼んでおり,その主役は好中球,血管内皮細胞である.興奮性アミノ酸,フリーラジカル,遺伝子発現,神経栄養因子などの関与が報告されている.
●脳浮腫は脳組織内に水分とナトリウムが異常に増加し,脳組織容積が増大した病態で,細胞障害性浮腫,血管原性浮腫,間質性浮腫とに分類される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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