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文献詳細

雑誌文献

medicina37巻8号

2000年08月発行

今月の主題 循環器薬の使い方 2000

病態に応じた循環器薬の使い方 β遮断薬

高血圧における使い方

著者: 佐藤加代子1 桑島巌1

所属機関: 1東京都老人医療センター循環器科

ページ範囲:P.1277 - P.1279

文献概要

●高血圧症に対するβ遮断薬投与は大規模臨床試験の結果より,脳心血管系疾患の一次予防に有効である.
●心筋梗塞や狭心症などの虚血性心疾患を合併した高血圧例では,その長期的予後を改善することから,β遮断薬投与は絶対的適応とされる.
●β遮断薬は交感神経系を抑制し,徐脈や心収縮力の抑制をもたらすことによって心保護作用を発揮する.
●高齢者,高脂血症,糖尿病でも気管支喘息や徐脈などの合併症がなければβ遮断薬投与の適応がある.
●β1受容体選択性の有無,ISAの有無,親油性,親水性を考慮した症例に合った個別的薬物療法が望ましい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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