icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina37巻8号

2000年08月発行

文献概要

今月の主題 循環器薬の使い方 2000 病態に応じた循環器薬の使い方 β遮断薬

不整脈における使い方

著者: 相澤義房1

所属機関: 1新潟大学医学部第1内科

ページ範囲:P.1292 - P.1293

文献購入ページに移動
●β遮断薬は洞結節の自動能および房室結節における伝導能を抑制する.これはβ受容体を遮断することで,心筋膜の膜電流を減少させるためである.したがって洞結節や房室結節を起源あるいは回路とする不整脈には,β遮断薬は有用である.洞頻脈や房室結節を回路に含む発作性上室頻拍が該当する.
●心室不整脈では交感神経活動の亢進によるものに有効性は限られ,持続性頻拍では単独で有効例はない.しかし心不全の大規模研究から突然死を減少させることが判明している.QT延長群でも予後は改善する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?