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文献詳細

雑誌文献

medicina37巻8号

2000年08月発行

文献概要

カラーグラフ 病原微生物を見る・12

結核菌

著者: 小倉剛1

所属機関: 1国立療養所刀根山病院

ページ範囲:P.1386 - P.1388

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はじめに
 ヒトに病原性のあるマイコバクテリアの中で,結核菌の感染力は最も強く,年間約4万人の患者が発生する.感染は空気感染で,患者の咳などで空中に飛散した結核菌は,吸入されると肺胞に達し,マクロファージに貧食される.一部は発病するが,大部分は細胞内持続感染を繰り返し,高齢や身体条件の悪化により発病する.一方,菌体壁成分の強いアジュバント作用により菌体蛋白に対する強いTh1細胞主体の免疫応答が成立し,病理,病態像を修飾する.
 本稿では,結核菌の検出方法や病態とのかかわりを紹介する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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