medicina37巻8号

2000年08月発行

演習 胸部X線写真の読み方—肺疾患篇・10

微熱を主訴に来院，胸部単純X線写真上腫瘤状陰影を呈した37歳女性

著者： 氏田万寿夫¹ 三角茂樹¹

所属機関： ¹東京慈恵会医科大学第三病院放射線部

ページ範囲：P.1399 - P.1402

文献概要

Case
　症例：37歳，女性．
　現病歴：2年前から37℃前後の微熱と倦怠感を訴えていた．
　既往歴：20歳，甲状腺機能低下症．30歳，アルコール性肝障害．
　身体所見：体温36.7℃，脈拍78/分，血圧160/100mmHg．貧血・黄疸なし．呼吸音は正常．表在リンパ節は触知しない．
　血液生化学検査：WBC 9,300/μl，CRP 1.6mg/dl．肝機能その他特記すべき異常なし．