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文献概要
今月の主題 「考える」診断学—病歴と診察のEBM 考える診断学の実際 救急編
意識障害(特に失神)・痙攣
著者: 大生定義1
所属機関: 1横浜市立市民病院神経内科
ページ範囲:P.1480 - P.1482
文献購入ページに移動なぜ正しい診断が必要か
意識障害は,昏睡から一過性のものもあり,その原因疾患によりすぐに死に至るものから,無処置でよいものまで多岐にわたる.痙攣についても,その治療が本当に必要な場合と念のため望ましい場合,あるいは妊娠・分娩を控えた女性のように慎重でなくてはならない場合と副作用とのかねあいでむしろ有害の場合もある.治療の要否の診断は原因疾患の診断と同じ程度に重要である.本稿では失神・痙攣の症例を中心に説明を進める.
意識障害は,昏睡から一過性のものもあり,その原因疾患によりすぐに死に至るものから,無処置でよいものまで多岐にわたる.痙攣についても,その治療が本当に必要な場合と念のため望ましい場合,あるいは妊娠・分娩を控えた女性のように慎重でなくてはならない場合と副作用とのかねあいでむしろ有害の場合もある.治療の要否の診断は原因疾患の診断と同じ程度に重要である.本稿では失神・痙攣の症例を中心に説明を進める.
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