icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina37巻9号

2000年09月発行

文献概要

今月の主題 「考える」診断学—病歴と診察のEBM 考える診断学の実際 見逃してはならない疾患編

精巣腫瘍を見逃さないために

著者: 賀本敏行1 筧善行1

所属機関: 1京都大学大学院医学研究科器官外科学泌尿器病態学

ページ範囲:P.1510 - P.1513

文献購入ページに移動
 精巣腫瘍に対する治療は著しく進歩し,初発時に転移のある症例でも根治に導くことが可能になっている.しかし,だからといって早期発見の重要さが減じたわけではない.病期Iであれば,原発巣(精巣)に対し,高位精巣摘除術を行うだけで治癒しうるし,また進行性精巣腫瘍のなかには,残念ながらいまだ治癒できない症例もある.さらに抗癌化学療法の副作用とリスクを考慮すると,やはり早期に発見することが重要である.また精巣腫瘍の好発年齢が青壮年であり,見逃して救命できなかった場合の社会的損失も大きい.本稿では精巣腫瘍を患者が見過ごす場合,一般医が見逃す場合,泌尿器科専門医が見逃す場合の実例を提示し,それぞれについて述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら