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今月の主題 抗菌薬マネジメント—細菌感染症治療の基礎と実践 抗菌薬を使いこなすための基礎知識
投与量・間隔・経路をどのように決めるか
著者: 松山賢治1
所属機関: 1武庫川女子大学薬学部臨床薬学講座
ページ範囲:P.20 - P.25
文献購入ページに移動 現在,数多くの抗菌薬が開発され,数百以上の市販品が臨床の場に供されている.実際の臨床使用においては,この中から,患者の起炎菌に対する感受性試験を行い,最適の薬剤を選択するとともに,選択した薬剤の血中濃度を基に,患者の薬物動態に適合する投与量,投与間隔を決定(therapeutic drug monitoring:TDM)し,適正使用がなされなければならない.
一般に,殺菌的抗菌薬(β-ラクタム系抗菌薬)は,選択毒性も高く,1回の十分有効量の抗菌薬投与により血中濃度をMIC(minimum inhibitoryconcentration)より高い濃度に一定期間設定すると,残存菌数は減少し,再増殖する4〜6時間以内に,投与を反復すると,等比数列的に菌量を減少することができる.β-ラクタム系抗菌薬の場合は腎障害などの副作用は少ないので,TDMを行わずとも,規則正しい投与時間の遵守により,菌は陰性化できる.
一般に,殺菌的抗菌薬(β-ラクタム系抗菌薬)は,選択毒性も高く,1回の十分有効量の抗菌薬投与により血中濃度をMIC(minimum inhibitoryconcentration)より高い濃度に一定期間設定すると,残存菌数は減少し,再増殖する4〜6時間以内に,投与を反復すると,等比数列的に菌量を減少することができる.β-ラクタム系抗菌薬の場合は腎障害などの副作用は少ないので,TDMを行わずとも,規則正しい投与時間の遵守により,菌は陰性化できる.
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