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文献詳細

雑誌文献

medicina38巻1号

2001年01月発行

カラーグラフ 消化管内視鏡検査—知っておきたい基礎知識・1

食道—正常内視鏡像

著者: 島田英雄1

所属機関: 1東海大学医学部外科

ページ範囲:P.150 - P.153

文献概要

食道正常粘膜の内視鏡所見
 食道粘膜の正常所見をよく理解しておくことは,異常所見の指摘には不可欠である.正常食道粘膜は平滑で光沢と透明感がある.色調からすると乳白色調であり,上皮下に細い樹枝状の血管網が透見される.血管網は食道の上端(食道入口部)と下端(食道胃接合部)では特徴的な縦走する柵状の血管走行を呈する.蠕動収縮に伴う形態の変化では,縦走ひだと横走ひだからなる特徴的な“畳目模様”が観察される.異常所見とすべきわずかな変化として,①粘膜の混濁所見やざらつき,白色調のわずかな隆起,②発赤斑やわずかな陥凹や隆起に伴う発赤所見,③毛細血管網の変化として,正常血管網の消失や断裂,口径の不整などの様々な所見が挙げられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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