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文献詳細

雑誌文献

medicina38巻11号

2001年10月発行

文献概要

増刊号 CT・MRIアトラス—正常解剖と読影のポイント 脳脊髄 総論

正常解剖

著者: 寺田一志1

所属機関: 1東邦大学医学部第2放射線医学教室

ページ範囲:P.10 - P.20

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はじめに
 神経放射線診断はすでにMRIが中心であり,X線CTはむしろ骨や石灰化などに対する「特殊検査」である.本稿ではMRIで解剖を解説する.
 MRIは個々の症例の症状や疑われる疾患によって,撮像領域や撮像平面,撮像条件(シーケンス)などを特化させて行う検査である.われわれはカリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)放射線科神経放射線診断部門が作成したMRIプロトコールを応用している.99年版では頭頸部や脊椎を除いた脳の検査を29項目に分けている.第1項「STANDARD BRAIN」(表1)はいわゆる「スクリーニング」や「ルーチン」と称する検査に相当する.第2項以降が次章で述べられる各論に当たる.本稿では「総論としての正常解剖」としてこの「STANDARD BRAIN」で評価される/すべき構造の説明を行う.使用する図はすべてスクリーニングやルーチンの撮像条件で全脳を撮像したものであり,スライス厚は5〜7mm程度である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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