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文献詳細

雑誌文献

medicina38巻11号

2001年10月発行

文献概要

増刊号 CT・MRIアトラス—正常解剖と読影のポイント 脳脊髄 各論

脳幹

著者: 飴谷資樹1 松末英司1 小川敏英1

所属機関: 1鳥取大学医学部附属病院放射線科

ページ範囲:P.58 - P.63

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はじめに
 脳幹は中脳,橋,延髄を総称し,上方は間脳,下方は脊髄と連続し,後方の小脳とは三対の小脳脚で連結されている(図1).従来のCTでは,骨からのアーチファクトのため後頭蓋窩の微細な解剖学的構造を描出することは困難であった.しかし,MRIの登場により後頭蓋窩の解剖学的構造はきわめて詳細に観察できるようになった.本稿ではMRIで観察される脳幹の解剖学的構造を中心に述べるが,実際には脳幹には多数の神経線維と神経核が複雑に入り交じっており,現在臨床で用いられるMRIで明瞭に描出されるのはその一部にすぎない.また,脳幹には第3〜第12脳神経核が存在するが,個々の神経核の占める位置は成書により微妙に違いがあり,通常のMRIではこれらの神経核を描出することは困難であるため,本稿では全体の位置関係を図に示すにとどめる(図2).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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