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文献詳細

雑誌文献

medicina38巻11号

2001年10月発行

WIDE SCOPE

レポートとサイン

著者: 河上聡1

所属機関: 1彦根市立病院放射線科

ページ範囲:P.72 - P.72

文献概要

 画像診断を専門とした場合に避けて通れない(というよりは,これが一番の中心業務になる)のが診断レポートの作成です.このレポートの形式に関してはまさに千差万別,診断医の数だけ形式があるというのが本当でしょう.正常所見一つとっても「np」と一行書くだけの方もいれば,陰性所見も含め一つひとつの臓器に関して,すべて丁寧に記載するべきであると主張される先生もおられます.記載方法に関しても従来の手書き(場合によってはシェーマ付き)のものから,近年ではワープロによる印刷化,さらにはレポートシステムを利用しての院内へのweb配信への移行時期でもあり,まさに施設ごとに様々な状態がここ数年は続くものと思われます.どのような形式のレポートが良いのかという議論はなかなか解決する問題でなく,どの形式も一長一短の部分があるようです.印刷したレポートは読みやすくて良いのはもちろんなのですが,入力に手間がかかるために読影できる件数が減少したり(そのくせ検査件数は機械の進歩に比例してどんどん増加する),手書き時代には容易に表現できたシェーマがレポートシステムのうえではなかなか実現できにくかったりという問題もあります.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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