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文献概要
増刊号 CT・MRIアトラス—正常解剖と読影のポイント 脳脊髄 各論
頸椎・胸椎
著者: 大久保敏之1
所属機関: 1山梨医科大学医学部附属病院放射線部
ページ範囲:P.106 - P.110
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MRIでは,前処置なく脊髄,くも膜下腔,脊髄神経根が明瞭に描出できる.これに対してCTで脊髄の形態を同様に描出するためには,くも膜下腔に造影剤を注入する必要があり,侵襲性が高い.さらにMRIでは,脊髄の白質,灰白質の濃度差も描出可能である.またCTにおいては,静脈内造影剤による増強効果は脊柱管内では弱いが,MRIでは明瞭に描出できる.
以上,脊椎・脊髄領域はMRIが有用であり,主にMRIについて述べることにする.
MRIでは,前処置なく脊髄,くも膜下腔,脊髄神経根が明瞭に描出できる.これに対してCTで脊髄の形態を同様に描出するためには,くも膜下腔に造影剤を注入する必要があり,侵襲性が高い.さらにMRIでは,脊髄の白質,灰白質の濃度差も描出可能である.またCTにおいては,静脈内造影剤による増強効果は脊柱管内では弱いが,MRIでは明瞭に描出できる.
以上,脊椎・脊髄領域はMRIが有用であり,主にMRIについて述べることにする.
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