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文献詳細

雑誌文献

medicina38巻11号

2001年10月発行

WIDE SCOPE

“正常構造がなくなる”異常

著者: 青木茂樹1

所属機関: 1東京大学医学部放射線科

ページ範囲:P.110 - P.110

文献概要

 画像上で限局性に病変が白くなったり,黒くなったりする場合は,病変を探すのに苦労することは少ない.特に白くなる場合で病変を見いだしやすい.脳転移は造影後,急性期脳梗塞は拡散強調像で探したりするのは,それが最も目立って白く描出されるからである.また,左右が対称な頭部では,病変が周囲と同程度の信号強度(吸収値)を呈する場合でも,そのために左右非対称となれば,解剖学的知識なしに病変の検出は可能である.そのため頭部の画像は質的診断は別として,誰でも病気を見つけるくらいはできると考えがちである.
 それでは,図の異常はどこであろう?

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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