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文献詳細

雑誌文献

medicina38巻11号

2001年10月発行

文献概要

増刊号 CT・MRIアトラス—正常解剖と読影のポイント 胸部 各論

心臓・心嚢

著者: 中西正1

所属機関: 1マツダ株式会社マツダ病院放射線科

ページ範囲:P.172 - P.177

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はじめに
 心疾患の診断は形態のみでなく,機能的な評価が重要である.したがってリアルタイム性,簡便性に優れる経胸壁心エコー法が,ファーストラインの検査法である.CT,MRIは従来より心エコー法を補う役割を担っているが,近年,撮像の高速化や画像処理法の進歩により,冠動脈疾患におけるone-stop shopとしての検査法の確立に向けて研究が進んでいる.このような現状において心臓の形態を正確に描出し,把握することは診断の基本であり,今後CT,MRIのような断層データを用いて心疾患を診断する機会が増えてくると考えられる.またカテーテル法による冠動脈造影によってしか評価できなかった冠動脈の解剖も,CT,MRIによって描出できる時代となりつつあり,横断像における冠動脈像の理解は,今後重要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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