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文献詳細

雑誌文献

medicina38巻11号

2001年10月発行

文献概要

増刊号 CT・MRIアトラス—正常解剖と読影のポイント 胸部 各論

胸部の大動脈・大静脈

著者: 福田穂積1 衣袋健司1

所属機関: 1三井記念病院放射線科

ページ範囲:P.184 - P.190

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はじめに
 胸部の大血管に関して必要な情報は,ほぼルーチンのCT検査から得ることが可能である.したがって,日常の診療において臨床所見や胸部単純X線で胸部血管性病変が疑われる場合,まずはCTで診断する.3D-CTやMRIは,すでに存在が明らかな病変の,より詳細な付加情報が得られ,特に手術を前提とした検査として有用性が高いが,ルーチン検査としては一般的ではない.そこで本稿では胸部大血管についてCT像を中心に述べることにする.CTでの血管の同定は,中枢側から連続性を追跡していくのが原則となる.上下方向に走行する血管は,単純CTでも明瞭に分離描出され容易に同定可能である.造影CTでは斜め方向・横方向に走行する血管の同定や,リンパ節と血管の区別がより容易となり,血管内腔の情報も得られる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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