文献詳細
増刊号 CT・MRIアトラス—正常解剖と読影のポイント
腹部 各論
文献概要
はじめに
肝の画像診断において,MRIはT1/T2緩和時間,細胞密度,脂肪,出血,金属沈着,血流の評価が可能な点で,X線吸収値の差および血流のみを評価するCTに比べ,より多くの生体情報を提供し,肝の画像診断に大きく貢献している.一方,CTは近年,マルチスライス化が進み,肝全体をごく薄いスライス厚で,5秒前後で撮像することが可能となり,任意の断層像や広範囲のCTアンギオの再構成が可能になりつつある.本稿では,日常臨床で頻繁に遭遇する代表的な疾患を取り上げ,そのCT・MRI所見について解説する.
肝の画像診断において,MRIはT1/T2緩和時間,細胞密度,脂肪,出血,金属沈着,血流の評価が可能な点で,X線吸収値の差および血流のみを評価するCTに比べ,より多くの生体情報を提供し,肝の画像診断に大きく貢献している.一方,CTは近年,マルチスライス化が進み,肝全体をごく薄いスライス厚で,5秒前後で撮像することが可能となり,任意の断層像や広範囲のCTアンギオの再構成が可能になりつつある.本稿では,日常臨床で頻繁に遭遇する代表的な疾患を取り上げ,そのCT・MRI所見について解説する.
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