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文献詳細

雑誌文献

medicina38巻11号

2001年10月発行

増刊号 CT・MRIアトラス—正常解剖と読影のポイント

腹部 各論

膵臓

著者: 大友邦1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院放射線科

ページ範囲:P.248 - P.258

文献概要

正常解剖
解剖学・発生学(図1,2)
 膵臓は第一および第二腰椎の高さで,胃の背側に横たわるように存在する.前面を腹膜に覆われた後腹膜臓器で,十二指腸や上行・下行結腸と同じ前傍腎腔(anterior pararenal space)にある.解剖学的には,右端の膨大した頭部,脊柱の前を横走する体部,および左端で脾臓の下部に接する尾部に区分される.膵体尾部の背側に接して脾静脈が横走している.膵頭部から下左に突出し上腸間膜動静脈の背側に位置する部分は特に鉤状突起と呼ばれている.
 外科的には,上腸間膜静脈・門脈の左縁を頭部と体部の境界とし,頭部を除いた尾側膵を2等分する線を体部と尾部の境界としている(図3b).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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