icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina38巻11号

2001年10月発行

文献概要

増刊号 CT・MRIアトラス—正常解剖と読影のポイント 腹部 各論

腹膜・腹膜腔・腹壁

著者: 沖野由理子1 森宣1

所属機関: 1大分医科大学放射線科

ページ範囲:P.306 - P.317

文献購入ページに移動
正常解剖
はじめに
 腹膜には腹腔内実質臓器を覆う被膜と腸管を包んでいる腸間膜,そして腹壁の最内側および後腹膜の表面を覆う腹膜が含まれる.腸間膜は腹膜が2枚合わさったもので,その間に消化管(小腸・大腸)を含み,これらを体壁に固定している.腹膜ひだ(靱帯)は2枚の腹膜が合わさって臓器と臓器,あるいは臓器と体壁とを結んでいるもので,内部に脈管や神経を含んでいる.これら間膜(腸間膜および靱帯)は臓器を結んでいるがために,様々な病態において病変の進展経路となりうる(図1).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?