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増刊号 CT・MRIアトラス—正常解剖と読影のポイント 骨・軟部 総論
読影の基本とポイント
著者: 八代直文1
所属機関: 1亀田総合病院放射線科
ページ範囲:P.347 - P.347
文献購入ページに移動総論では,筋肉を中心に軟部組織の正常解剖を図示し,各論では関節疾患を中心に記述していただいた.関節疾患に対する画像診断の主役はMRIである.関節のMRIは,T1強調画像,T2強調画像の双方で筋肉.靱帯は低信号,骨皮質は無信号であるのに対し,軟骨は中間的な信号強度,骨髄脂肪は高信号を呈する.炎症,腫瘍などの病変部は一般にT2高信号を呈するようになり,T2強調像で鋭敏に描出できる.また,骨髄への腫瘍浸潤,炎症波及などは,正常では高信号の骨髄を置換するように拡がるため,T1強調像でよく描出できる.脂肪抑制撮像が有効なことも多い.
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