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文献詳細

雑誌文献

medicina38巻11号

2001年10月発行

文献概要

増刊号 CT・MRIアトラス—正常解剖と読影のポイント 骨・軟部 各論

躯幹・四肢の軟部組織

著者: 及川博文1 江原茂1

所属機関: 1岩手医科大学放射線科

ページ範囲:P.372 - P.376

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正常解剖
腹壁
 腹壁は皮膚,皮下脂肪,浅腹筋膜,腹筋,腹膜前脂肪組織,腹膜からなり,腹部の消化器系の諸臓器を覆い囲む.上方は肋骨弓,下方は腸骨稜,鼠径靱帯,恥骨と境されている.腹壁は浅層から前腹壁(図1),側腹壁(図2),後腹壁(図3)に区分される.前腹壁の腹筋は白線を挟み,腹直筋が縦走する.側腹壁の腹筋は外腹斜筋,内腹斜筋,腹横筋の3層で構成される.後腹壁の筋は後背筋,腰方形筋,腰筋からなる.腹壁は腹部臓器の保護のみでなく,体幹の運動,呼吸補助などの働きをする.また,腹筋の収縮により,腹腔内圧が上昇し,分娩,排尿,排便などの補助もする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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