icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina38巻11号

2001年10月発行

文献概要

増刊号 CT・MRIアトラス—正常解剖と読影のポイント 骨・軟部 各論

股関節

著者: 小山真道1 大橋健二郎1

所属機関: 1聖マリアンナ医科大学放射線医学教室

ページ範囲:P.378 - P.384

文献購入ページに移動
正常解剖
 骨盤の関節には,股関節,仙腸関節,恥骨結合があるが,このうち股関節のみが運動に関係し,仙腸関節と恥骨結合によって安定性が保たれている.股関節は,いわゆるball and socket状で,球状の大腿骨頭とカップ状の寛骨臼(臼蓋)からなっている.これにより股関節は,屈曲・伸展,内転・外転,内旋・外旋と多彩な動きが可能であるが,同時に体幹部を支え,起立するための安定性を保つという重要な役割を果たしている.
 大腿骨頭は,その中心の直下にある大腿骨頭靱帯(円靱帯)の付着部の陥凹を除き,表面全体が軟骨で覆われている.これに対して,臼蓋は,尾側に開く馬蹄状の軟骨で覆われている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?