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文献詳細

雑誌文献

medicina38巻11号

2001年10月発行

文献概要

増刊号 CT・MRIアトラス—正常解剖と読影のポイント 骨・軟部 各論

乳腺

著者: 木下隆広1 八代直文1 吉儀淳1 井原信麿1

所属機関: 1亀田総合病院放射線科

ページ範囲:P.396 - P.403

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正常解剖
乳房の正常解剖(図1)
 乳房は前胸壁の第2〜6肋骨に位置し,後方に大胸筋がみられ,一部下方に前鋸筋が存在する.乳房は15〜20個の腺葉(lobe),結合織および脂肪織からなる.腺葉は多数の小葉(lobule),さらに腺房(acini)に分かれる.腺房の周囲に小葉内間質(intra—lobular Stroma),小葉間に小葉間間質(inter—lobular stroma)がある.小葉と終末乳管(termi—nal duct)は,分泌機能単位として終末乳管小葉単位(terminal ductal lobular unit:TDLU)と呼ばれる.多くの乳癌や良性疾患がこの単位から生じる.終末乳管は小葉内終末乳管(intralobular ter—minal duct:ITD)と小葉外終末乳管(extralobular terminal duct:ETD)に分類され,1本の乳管(lactiferous duct)に集束し乳管洞を形成した後,乳頭に開口する.乳腺は浅在筋膜浅層と深層の間に存在し,線維性の結合織(Coo—per靱帯)により支持されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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