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今月の主題 Hematological malignancy—診断と治療の現状と展望 治療の現状と展望
EBMによる白血病の治療
著者: 大野竜三1
所属機関: 1愛知県がんセンター
ページ範囲:P.202 - P.207
文献購入ページに移動 白血病は近年の化学療法や造血幹細胞移植療法の進歩により治癒可能な疾患となり,より高率の治癒を目指した治療の改良が続けられている.治癒を得るためには,できる限り強力な治療がよいことを,これまでの白血病治療の歴史が教えてきたが,急性前骨髄球性白血病(APL)において驚異的に高い寛解率と治癒率の得られる分化誘導療法は,必ずしも強力療法のみが治癒を得るための治療手段ではないことも教えている.
以下,レベルⅠのエビデンスを作りうる無作為比較研究を中心に,読者が日本で患者を治療している内科医師であることを鑑み,わが国でのデータのあるものはわが国のエビデンスを,わが国には信頼すべき十分なデータのないものは欧米のエビデンスを基に,EBMに基づく白血病の治療について解説する.
以下,レベルⅠのエビデンスを作りうる無作為比較研究を中心に,読者が日本で患者を治療している内科医師であることを鑑み,わが国でのデータのあるものはわが国のエビデンスを,わが国には信頼すべき十分なデータのないものは欧米のエビデンスを基に,EBMに基づく白血病の治療について解説する.
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