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今月の主題 Hematological malignancy—診断と治療の現状と展望 治療の現状と展望 造血幹細胞移植
幹細胞移植は造血器腫瘍をどこまでcureするか
著者: 森毅彦1 岡本真一郎2
所属機関: 1埼玉医科大学総合医療センター第2内科 2慶應義塾大学医学部血液内科
ページ範囲:P.240 - P.242
文献購入ページに移動急性骨髄性白血病では寛解期の同胞間移植では60%以上の5年生存率が得られ,非血縁者間でも同等の成績が得られている.
急性リンパ性白血病では第一寛解期の同胞間移植では50%の5年生存率が得られているが,それ以外の病期での成績は不良である.また非血縁者間移植でもほぼ同等の成績となっている.
慢性骨髄性白血病では慢性期の同胞間移植では70%の5年生存率が得られているが,非血縁者間移植では50%となっている.
血縁者にドナーのいない多くの患者に,より適したドナーを見いだすためには骨髄バンクのさらなる充実が必要である.
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