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文献詳細

雑誌文献

medicina38巻3号

2001年03月発行

文献概要

今月の主題 内科医が診るリウマチ 多臓器疾患としてのRA

RAと血管炎

著者: 栗山磨紀代1 小林茂人1

所属機関: 1順天堂大学医学部膠原病内科

ページ範囲:P.410 - P.413

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ポイント
 慢性関節リウマチ(RA)の関節外病変の一つに血管炎があり,rheumatold vasculitis(RV)と呼ばれる.本邦では厚生省特定疾患調査研究班による悪性関節リウマチ(MRA)が知られている.
 臨床症状は,軽症のものから重篤な臓器障害を伴うものまで,幅広いスペクトラムをもつ.全身型はBevans型,末梢型はBywaters型として知られている.
 10年以上経過した,RF高値,関節所見の進行した症例に多い.MRAの男女比は1:2であり,RAに比し,男性の比率が高い.
 重篤な血管炎では,発熱や体重減少,CRP高値,白血球増多などの炎症所見を認め,感染症の鑑別が早期診断の鍵となる.
 治療は,ステロイド剤(パルス療法も含む),免疫抑制剤,血管拡張剤の投与などを行う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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