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文献詳細

雑誌文献

medicina38巻3号

2001年03月発行

文献概要

Scope

慢性肝炎診療の基本(後編)—診断・治療編

著者: 沖田極1 日野啓輔1 山口裕樹1

所属機関: 1山口大学医学部第一内科

ページ範囲:P.490 - P.495

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慢性肝炎の診断はどのように行うか?
 1.病歴
 慢性肝炎の診断において病歴聴取は重要である.家族歴,輸血歴,鍼治療歴などはもちろん必要であるが,鑑別診断のために特に自己免疫疾患を念頭に置いた既往歴,健診歴,飲酒歴,薬剤服用の有無,海外渡航歴,海産物生食の有無などは聴取する必要がある.B型肝炎ではその大半が母子感染であり,家族に受診歴がない場合は,家族の精査も勧める必要がある.また,C型肝炎では感染時年齢が高いものほど進行が速いことが報告されている1)
 しかし,いずれの要因が関与しているとしても,ウイルスマーカーから感染が明らかである場合には,少なくとも経過観察が必要であり,多くの場合治療を要する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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