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図解・病態のメカニズム—呼吸器疾患・5
特発性間質性肺炎
著者: 長井苑子1
所属機関: 1京都大学大学院医学研究科臨床器官病態学講座呼吸器病態学領域
ページ範囲:P.504 - P.507
文献購入ページに移動はじめに
原因不明の問質性肺炎・肺線維症である特発性間質性肺炎(idiopathic interstitial pneumonia:IIP)は,Hamman, Richの報告以来,65年の研究の歴史のある疾患である.当初は一つの疾患とみなされていたが,臨床像・臨床経過,病理像の対比検討から,IIPには区別されるべきいくつかの疾患が含まれていることが明らかになり,2001年には,米国胸部学会・欧州呼吸器学会合同の国際分類委員会報告が公表される予定である.
本稿においては,IIPの分類の歴史の概略と,現在IIPに含まれている疾患群の概略について述べる.
原因不明の問質性肺炎・肺線維症である特発性間質性肺炎(idiopathic interstitial pneumonia:IIP)は,Hamman, Richの報告以来,65年の研究の歴史のある疾患である.当初は一つの疾患とみなされていたが,臨床像・臨床経過,病理像の対比検討から,IIPには区別されるべきいくつかの疾患が含まれていることが明らかになり,2001年には,米国胸部学会・欧州呼吸器学会合同の国際分類委員会報告が公表される予定である.
本稿においては,IIPの分類の歴史の概略と,現在IIPに含まれている疾患群の概略について述べる.
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