文献詳細
文献概要
プライマリケアにおけるShared Care—前立腺肥大症患者のマネジメント・2
前立腺肥大症を中心とした前立腺疾患の基礎知識—診察・診断編
著者: 貫井文彦1
所属機関: 1鶴見クリニック
ページ範囲:P.509 - P.512
文献購入ページに移動前立腺肥大症と前立腺癌との鑑別
1.PSAとは
前立腺特異抗原(prostate-specific antigen:PSA)は精漿から抽出されたカリクレイン系蛋白分解酵素で,現在,前立腺癌の腫瘍マーカーの第一選択として汎用されている.前立腺の分泌上皮で産生されたPSAの血中への漏出は微量で,その50〜95%はα-1-antichymotrypsin,0.1%以下がα-2-macroglobulinと結合し,その他,非結合型の遊離型PSA(free PSA)が5〜50%の割合で存在する.free PSAにも分子量の違う数種類のサブタイプのfree PSAが存在する.
1.PSAとは
前立腺特異抗原(prostate-specific antigen:PSA)は精漿から抽出されたカリクレイン系蛋白分解酵素で,現在,前立腺癌の腫瘍マーカーの第一選択として汎用されている.前立腺の分泌上皮で産生されたPSAの血中への漏出は微量で,その50〜95%はα-1-antichymotrypsin,0.1%以下がα-2-macroglobulinと結合し,その他,非結合型の遊離型PSA(free PSA)が5〜50%の割合で存在する.free PSAにも分子量の違う数種類のサブタイプのfree PSAが存在する.
掲載誌情報