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今月の主題 Geriatrics—高齢者のQOLをみる医療 Geriatric syndrome—高齢者特有の病態
睡眠時呼吸障害と加齢
著者: 成井浩司1
所属機関: 1虎の門病院呼吸器科
ページ範囲:P.609 - P.614
文献購入ページに移動 近年,睡眠時呼吸障害に関する多くの疫学検討が行われ,睡眠時呼吸障害は稀な疾患でないことがわかってきた.30〜60歳の健常人602名を対象にしたYoungら1)の検討では,女性の9%,男性の24%に睡眠時呼吸障害を認め,健常人においてもしばしばみられる現象であると報告している.しかし,高齢者における睡眠時呼吸障害の発現頻度および臨床的意義はいまだ不明な点が多い.本稿では,高齢者における睡眠時呼吸障害に関する報告をまとめ,加齢に伴う睡眠時呼吸障害の発現頻度,臨床症状,病的意義,予後を検討する.
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