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文献詳細

雑誌文献

medicina38巻5号

2001年05月発行

文献概要

今月の主題 動きながら考える内科エマージェンシー 症状からのアプローチ

神経学的局在徴候を伴わない意識障害

著者: 溝井令一1 高木誠1

所属機関: 1東京都済生会中央病院内科

ページ範囲:P.794 - P.796

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ポイント
 神経学的局在徴候を伴わない意識障害では,脳の占拠性病変よりまず代謝性脳症を考えるべきである.ただし,くも膜下出血と急性髄膜炎は脳の器質的疾患であるが,神経学的局在徴候を伴わないので注意を要する.
 意識障害の原因を同定し適切な治療を行うのが原則であるが,このために治療が遅れてはならない.重度の意識障害の患者では,まずバイタルサインの評価を迅速に行い,救急処置を最優先する.
 患者自身から病歴をとれない場合には,周囲の人からの情報は貴重である.また患者自身の所見に,診断に重要な情報が潜んでいる.
 血液検査,頭部CT検査は必須であり,髄液検査は必要に応じて迅速に行う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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