文献詳細
文献概要
今月の主題 動きながら考える内科エマージェンシー 症状からのアプローチ
吐血
著者: 石井賢治1 小泉俊三1 池田信博2
所属機関: 1佐賀医科大学総合診療部 2池田内科・胃腸科
ページ範囲:P.804 - P.806
文献購入ページに移動血を吐いたとの病歴であっても,耳鼻科領域,呼吸器領域からの出血もあるので注意を要する.
初期診断には病歴が重要であり,早期処置と併行して誘因・状況・既往歴などを聴取する.
上部消化管出血は早期の内視鏡検査が必須であり,専門医に直ちに連絡をとる.
内視鏡検査の前に必ず心機能,呼吸機能,肝機能,腎機能,出血傾向の有無を,少なくとも病歴と身体所見により評価する。
緊急の輸血が必要となることも多く,病状と併せ本人と家族に十分な説明を行う.
掲載誌情報