icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina38巻6号

2001年06月発行

文献概要

今月の主題 臨床に活かす免疫学 疾患理解のために—これだけはおぼえておきたい免疫応答メカニズム

IgEとアレルギー反応

著者: 羅智靖1

所属機関: 1日本大学医学部先進医学総合研究センター分子細胞免疫・アレルギー学

ページ範囲:P.967 - P.969

文献購入ページに移動
ポイント
 I型アレルギーはlgEによって惹起される.
 IgEは高親和性IgEレセプター(FcεRl)を介して,マスト細胞,好塩基球の細胞膜に結合し,抗原によって架橋されるとこれらの細胞が活性化される.
 活性化されたマスト細胞は,ヒスタミン,ロイコトリエン,プロスタグランジンなどの化学伝達物質を放出し,即時相の反応を惹起する.
 1型アレルギー反応には,即時相と遅発相の二相性反応があり,マスト細胞の産生するサイトカインが重要な役割を果たす.
 マスト細胞はB細胞のIgE産生を増強し,IgEはまたFcεRIの発現を増強するなど,アレルギーの増強サイクルが局所に形成される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら