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文献詳細

雑誌文献

medicina38巻6号

2001年06月発行

今月の主題 臨床に活かす免疫学

自己免疫疾患 診断と治療

免疫抑制療法

著者: 前田敏郎1

所属機関: 1アベンティスファーマ薬事統括センター

ページ範囲:P.986 - P.988

文献概要

ポイント
 副腎皮質ステロイドの免疫抑制作用について,作用機序から考察したポイントは,通常の薬剤のようにtarget enzymeが単一でないことである.つまりステロイド薬が,ステロイドレセプターに結合した後核内に移行し,多数の遺伝子をup or down regulateすることにより,強力な免疫抑制効果を発揮する.したがって臨床効果は複数の遺伝子群の発現調節の結果であり,総和である.両刃の剣といわれているように,その結果,人体に対する副作用も多岐にわたるということを十分に理解すべきと考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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