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文献詳細

雑誌文献

medicina38巻6号

2001年06月発行

文献概要

今月の主題 臨床に活かす免疫学 自己免疫疾患 自己免疫疾患—各論

自己免疫性内分泌疾患

著者: 杉原茂孝1

所属機関: 1東京女子医科大学第二病院小児科

ページ範囲:P.1012 - P.1016

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ポイント
 内分泌疾患は障害される臓器により様々な臨床像を呈するが,発症原因を考えると自己免疫疾患であるものが多い.
 ホルモン産生過程の酵素やプロホルモン,ホルモン自体が自己抗原となる.
 内分泌臓器の自己免疫反応には,胸腺,Tリンパ球,MHC(major histocompatibilitycomplex)が重要な役割を担っている.
 動物モデルの解析から,免疫学的寛容の機序としてactive regulationやclonaldivesionという考え方が重要であろう.
 橋本病や1型糖尿病では,サイトカインや細胞傷害性T細胞(CTL)による組織傷害が病態の中心だが,Graves病ではTSHレセプター抗体による刺激が主体となる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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