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文献詳細

雑誌文献

medicina38巻6号

2001年06月発行

演習 心電図の読み方・8

STの異常(2)—ST低下

著者: 近森大志郎1 山科章1

所属機関: 1東京医科大学第2内科

ページ範囲:P.1059 - P.1066

文献概要

Case
 症例1:62歳,男性.主訴:胸痛.
 既往歴:20年来の糖尿病でインシュリン治療中.
 現病歴:1ヵ月半前より階段を上がったり急いで歩いたりすると,胸の中央部を圧迫するような鈍痛を自覚するようになったため,近医にて加療を受けた.胸痛は安静にすると2〜5分で消失し,頻度は週に1回程度であった.ところが,2週間前より軽労作でも前胸部痛が出現するようになり,今回の発作ではニトログリセリンを舌下しても,胸痛が20分以上持続するため救急外来を受診した.
 身体所見:血圧132/84mmHg,脈拍80/min.聴診では胸骨右縁第2肋間でLevine 2/6の収縮期駆出性雑音を聴取する.呼吸音に特記すべき異常なし.腹部にて異常所見を認めない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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