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文献詳細

雑誌文献

medicina38巻6号

2001年06月発行

図解・病態のメカニズム—呼吸器疾患・8

呼吸器疾患とインフルエンザウイルス

著者: 中島捷久1

所属機関: 1名古屋市立大学医学部ウイルス学講座

ページ範囲:P.1068 - P.1071

文献概要

かぜとインフルエンザ
 呼吸器疾患としての上気道感染症,一般に「かぜ」,の大部分は上気道に種々のウイルスが感染することによって起こる.しかし,「インフルエンザ」は一般のかぜとは違って,感染すると症状も重くなり,周りの人に伝染する力が強く,ほかのウイルスや細菌などの感染と区別することができる.インフルエンザ(influenza 英語;俗語としてはflue)の名前の由来としては,この病気の原因が星の影響であるとされていた1504年(1357年という人もいる)の流行の際に,インフルエンス(影響)という言葉をイタリア人が使ったのが初めとされている.1933年,イギリスの国立医学研究所のアンドリュースとスミスにより,フェレットを用いてヒトインフルエンザウイルスが分離された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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