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文献詳細

雑誌文献

medicina38巻6号

2001年06月発行

文献概要

プライマリケアにおけるShared Care—前立腺肥大症患者のマネジメント・5

座談会—前立腺肥大症に対するShared-Care

著者: 岩本耕太郎1 渡邊節男2 福井準之助3

所属機関: 1帝国クリニック 2渡辺医院 3聖路加国際病院泌尿器科

ページ範囲:P.1072 - P.1083

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有機的なshared careとは
 福井(司会) 遠方から出席していただきましてありがとうございました.本日は前立腺肥大症のShared Careについて先生方のお話をお伺いしたいと思います.
 英国の泌尿器科医Kirby. Rが書いた前立腺肥大症の本には,専門医とかかりつけ医が建設的な協力関係の下で患者の治療にあたることが,shared careであると述べられています.shared careとは病診連携,診診連携と同じ概念であり,単にその関係を築くことだけではなく,さらにもう一歩進めて,診断や治療において,おのおのの立場に応じた分担を行い,医師間および医師-患者間の効率の良い運用によりお互いの利益を得ることを指しています.最近,厚生労働省が医療費削減の一施策としてプライマリケアの重要性を唱えていますが,shared careの効率の良い運用は医療費削減に直結しています.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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