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プライマリケアにおけるShared Care—前立腺肥大症患者のマネジメント・5
座談会—前立腺肥大症に対するShared-Care
著者: 岩本耕太郎1 渡邊節男2 福井準之助3
所属機関: 1帝国クリニック 2渡辺医院 3聖路加国際病院泌尿器科
ページ範囲:P.1072 - P.1083
文献購入ページに移動福井(司会) 遠方から出席していただきましてありがとうございました.本日は前立腺肥大症のShared Careについて先生方のお話をお伺いしたいと思います.
英国の泌尿器科医Kirby. Rが書いた前立腺肥大症の本には,専門医とかかりつけ医が建設的な協力関係の下で患者の治療にあたることが,shared careであると述べられています.shared careとは病診連携,診診連携と同じ概念であり,単にその関係を築くことだけではなく,さらにもう一歩進めて,診断や治療において,おのおのの立場に応じた分担を行い,医師間および医師-患者間の効率の良い運用によりお互いの利益を得ることを指しています.最近,厚生労働省が医療費削減の一施策としてプライマリケアの重要性を唱えていますが,shared careの効率の良い運用は医療費削減に直結しています.
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