文献詳細
今月の主題 内科医が知っておきたい外科的治療のUpdate
消化器外科
炎症性腸疾患に対する外科治療
著者: 藤井久男1 石川博文2 小山文一2
所属機関: 1奈良県立医科大学中央内視鏡部 2奈良県立医科大学第1外科
ページ範囲:P.1162 - P.1166
文献概要
潰瘍性大腸炎に対する外科治療は,良好な成績が得られるようになった.
潰瘍性大腸炎に対する最も標準的な手術術式は,大腸全摘・直腸粘膜抜去・回腸嚢肛門吻合術(IAA),または大腸亜全摘・回腸嚢肛門管吻合術(IACA)である.
Crohn病に対する外科的治療は,内科的コントロールが困難な症状や合併症に対する処置を軽減消失し,QOLを高めることを目的として行われる.
Crohn病の限局した小腸狭窄病変に対しては狭窄形成術が行われる.
近年,炎症性腸疾患に対し,より侵襲の少ない腹腔鏡補助下手術が試みられるようになってきた.
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