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文献詳細

雑誌文献

medicina38巻7号

2001年07月発行

文献概要

カラーグラフ 消化管内視鏡検査—知っておきたい基礎知識・7

胃炎

著者: 川口実1

所属機関: 1山王病院内科

ページ範囲:P.1252 - P.1256

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胃炎の分類とSydney System
 胃炎の研究は古くから行われ,その分類は内視鏡的立場,病理学的立場などから提唱されてきた.
 またそれぞれに多くの分類があり,臨床上,胃癌肉眼分類のごとき“共通の言語”としての役割を果たした分類は少ない.
 このように胃炎の分類が混沌としているときに,1990年新しい胃炎分類“The Sydney System”が提唱された1)(図1).“The Sydney System”は内視鏡部門,組織部門に分けられ,さらに組織部門では組織形態(morphology),分布(topography),病因(aetiology)に亜分類されている.The Sydney Systemは従来の分類を取り入れながら,病因としてHelicmacter pylori(以下,H. pylori)を加えたのが特徴である.1996年にはThe Sydney Systemの一部が改正され,The Updated Sydney Systemが発表されている2)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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