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文献詳細

雑誌文献

medicina38巻8号

2001年08月発行

今月の主題 Cognitive Disorder—内科医が知っておくべき認知機能障害

cognitive disorderとは

精神科疾患における認知機能障害

著者: 兼行浩史1 渡辺義文1 山田通夫2

所属機関: 1山口大学医学部神経精神医学教室 2国立下関病院

ページ範囲:P.1306 - P.1308

文献概要

ポイント
 精神科診断では,横断的な状態像の把握,縦断的な症状経過の聴取,多元的な病態への推察,が重要なコツとなる.
 精神分裂病の認知機能障害モデルとして,①意図した行動,自己モニター,他人の意図を推量する能力の障害,②作業記憶の障害,③注意力を結集し適切な課題へと配分する情報処理能力の障害,④精神活動の協調が困難となった認知の測定障害(cognitive dysmetria)などがある.
 精神疾患の基盤にある特定の神経回路網の機能障害に対して,脳の可塑性へ働きかける薬物療法および認知・行動療法の技法が洗練されることが期待される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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